HOME>じゃがいものこと

じゃがいも(馬鈴薯)
(ここに書かれている事は100%正しい訳ではありません、当方の主観なども入ったりしておりますもしあなたがこれによりどのような損害を被っても責任はもてませんのでご注意ください)
ナス科 ナス属
原産地 南米アンデス山脈、現在のペルーやボリビアあたりの高原地帯が原産地と言われている。
現在もこのあたりには野生種が見られます。
歴史 1530年頃、インカ帝国を滅ぼしたスペイン人によってヨーロッパに持ち帰られましたが、毒があるという噂が広まり、長い間食用にはされずに、観賞用や飼料用にしか使われませんでした。フランス宮廷では観賞用に栽培され、マリー・アントワネットはじゃがいもの花を愛して、帽子の縁に飾っていたそうです。
食用として一般に広めたのは、ドイツ(当時のプロシア)で、冷害による飢饉対策のために栽培が奨励されました。
それ以来、ドイツでは主食として食べるようになり、全ヨーロッパにも広まったそうです。
日本へは、1600年前後にオランダ人によって長崎に持ち込まれました。現在のジャカルタから来たので、ジャガタライモと呼ばれ、さらにじゃがいもと呼ばれるようになったそうです。
しかし、当時の品種は味が淡白で、日本人の口には合わずに普及しなかったそうです。
本格的に栽培されはじめたのは明治時代になってから。
北海道開拓と同時に優秀な品種が導入され、定着するようになりました。北海道開拓の歴史はじゃがいもの歴史でもあるようです。
アメリカから導入した「男爵」が大成功で、今日でも主力品種となっています。 男爵って古いんですね!
種類
主に智恵文で栽培されている品種をあげておきます。

・男爵
日本のじゃがいもの代表品種、じゃがいもの代名詞にもなっています。 じゃがいも生産高の約60%を占める。
形は球状で芽のくぼみが深いのが特徴。
肉色は白色の粉質で、でんぷんが約15%と多く、ホクホクした食感が特徴。
煮くずれしやすいので煮物には向かない品種ですが、粉ふきいもやマッシュポテト、コロッケなどつぶして利用する料理には最適。 また、そのまま丸ごと蒸かして食べるのも醍醐味です。
淡紫の花は、初夏の北海道の風景を作るの風物詩です。

・キタアカリ
北海道農業試験場で育成され、1987年(昭和62)に登録されました。
北海道の線虫発生地域のじゃがいも作りに光をもたらす、という意味で「キタアカリ(北光)」と名付けられました。
偏球形で皮色は黄白色、目はやや浅くて赤いのが特徴。 肉は黄色でやや粉質、ホクホクとしていて甘みがあります。でんぷん価が男爵より更に高く、煮くずれしやすいので、皮付きのふかしいもやベイクドポテト、サラダ、
コロッケにむいています。
栄養的には特色があり、ビタミンCやカロチンを豊富に含みます。
ただいま人気急上昇中。

・さやか
北海道農業試験場で育成され、平成7年に「ばれいしょ農林36号」として登録されました。
打撲に強いく大粒卵形、白肉で目が浅く貯蔵性も良いという特徴があるため、機械での皮むきにも向き業務用に広く利用されている。
昨今業務用サラダ品種として栽培・消費が急増しています。
コンビニやスーパーのお惣菜、レストランなどで多く利用されており、おそらく皆さんも口にされていると思います。
業務用に利用しやすいという事は、当然家庭でも利用しやすいということです。
皮むきがしやすいだけでなく、男爵のように変色もしませんので、切ったイモを水にさらす必要もありません。
ヨーロッパでは良くやられているようですが、前日に皮を剥きビタミンCを増やしておいてから使用するという利用の仕方も出来ますね。 煮ても焼いてもほとんど変色はありません。

・農林一号
北海道農業試験場で育成され、1943年(昭和18)にはアルコール原料用として奨励品種となりました。
男爵の改良品種です。
男爵よりも目が浅く、皮がむきやすいのが特徴です。肉は粉質で、でんぷんは多く含み、食用のほかでんぷん原料用にも使われています。
酸化しやすく、切り口が褐色に変色します。水煮すると黒変しますが、粉ふきいもやマッシュポテトに向いて真っ白の花がこれまた北海道の風物詩。
大きな声では言えませんが、「農林一号」って名前では売れないので「男爵」と偽って売られている事もあるなんて聞いたことがあります。 しかし男爵よりうまい品種だという話もあるので、いいのやら悪いのやら。

・レッドムーン
株式会社サカタのタネが、昭和57年(1982)年にアメリカ合衆国の種苗会社から購入した真正種子から選抜された個体どうしを翌年に交配しました。 平成3年(1991)2月に種苗登録されました。
皮は赤くまるでサツマイモのよう、肉は黄色。
澱粉価は低く肉質は粘質なので煮崩れは少ない。
剥皮褐変は極めて少ない。調理後黒変も極めて少ない。
フライにした場合、色や外観は良いが、食味は水っぽい。皮色、肉色を活かした皮付き料理に適します。
低でん粉価のため、ベイク、フライ、チップには向きません。
なんと言ってもこのイモの特徴は赤い皮と黄色い肉です。 これを生かす調理でお願いします。
鮮やかな紫色の花の乱れ咲きは、どこぞのラ○○ダー畑よりも見ごたえがあると私は個人的に思います。

この他にも、トヨシロ、早生シロ、スノーデン、C40などいろいろ栽培されていますが、それらは主に国産チップスの原料となっていますのでここでは省略。
また、コナフブキも多く栽培されていますが、これはほとんど澱粉(=片栗粉)の原料ですのでこれも省略

 

栄養 じゃがいもの主成分は澱粉で、カロリーは米の約半分
ビタミンC、カリウムを多く含んでいるので、高血圧予防の効果があると注目されています。


主成分であるデンプン質がビタミンCを保護するため、過熱しても壊れにくいのです。
ビタミンCはストレスをやわらげたり、美白効果や、シミを防いでくれます。
カリウムも多く含まれていますので血圧を下げる作用もあります。


じゃがいもは実は優れた健康美容ダイエット食なんですね!
雑談 其の1)
  皆さん、ジャガイモもトマトもナス科だって気がつきました?
  つまりジャガイモもトマトもナスもみんな親戚って事です。
  ちなみに、ジャガイモは土の中の根っこに付いている地下茎の部分を食べますけど、地表の部分
  花が終わった後に実がつくのをご存知ですか?
  食べれるものだか食べれないものだか良くわからなかったんですが、ちょっとかじってみたら、甘酸っぱいような、
  トマトのようなナスのような違うような、きっとナスの原種ってこんな味なのかなぁって感じでした。
  昔、開拓時代はジャガイモの実も食べていたという噂は聞いたことがあります。

其の2)
  私個人的には、草取り時に雑草として抜く、野良生えしたコナフブキのミニトマトくらいの超小玉をレンジ
  でチンしたやつにマヨネーズかけて食べるのが一番好きなイモとその食べ方です。
  澱粉の原料になるくらい澱粉価が高いので、モチモチして美味いのは当然かもしれませんね。
  来年この種芋がもし手に入りましたら、皆さんに少しでも食べていただけるかもしれません。

 

 

 

[戻る]