さて、10月も終わるとこのあたりの畑はオフシーズンとなります。
普通だとこの時期にじっくり体を休めて翌年の営農の英気を養っておきたいところですが、これから就農予定の私には本当に就農できるかどうかの一番大事な時期になります。
新規就農に必要なものは「農地・機械・倉庫・家」です
もし、離農する農家がいてタイミングよくそれを引き継ぐ形で購入できれば一発で全てが揃います。 「リレー方式」と言いますが、これが出来るのであればものすごくラッキーですが、私の場合はそのような離農農家が無く個別に揃える必要が出てきました。
まず農地ですが、借地と購入の2パターンがあります。
この智恵文地区では現状開いている農地は皆無です(将来的には結構出てくるのでは?と言われているようですが)、あってもかなり条件が悪くいわゆる「誰も手をつけない土地」です、経験も技術も無い私がそのような農地でまともに営農していくのは、とても自信がありません。
それで、借地もありえないと考えた方が良いようでした。 かといって購入地も現状ではありませんが、たまたま研修先の親方が一部手放してもいいと思っていた農地がありまして、運良くその農地を取得することが出来ました。
注)農地は法律によりその売買や賃借が厳しく規制されています。
「ここをあんたに売ってやる」といってもそう簡単にはいきません、法律違反にご注意を!
このような取引を一手に行う機関が「農業委員会」です。
機械は買うしかないですね、トラクターやトラクターで使う作業機、選別機、動力噴霧器とかあと工具とかクワとかバケツとかスコップとかカマとかとにかく大きいものから細々した物まで全てそろえないといけません。
ただ、トラクターの作業機で年に1回しか使わないようなものは当面、研修先の親方から借りるという手もあります。(使いたい時は皆一緒なのでなかなか使いたいタイミングに使うことは出来なくなりますが)
倉庫、これ無いと全て雨ざらし吹きっさらしの雪の下になるので絶対に必要です。
無いものはしょうがない、畑の一角に建てました。
ただし私の場合は倉庫じゃないです、この中でトマトの選別やカボチャをキュアリングしたりもしますが、主には各種苗を育てる目的で建てました。オフシーズンは機械・備品などの保管をしています。
家はそんなに簡単に建てられません、畑に隣接して家があるのが理想ですが、お金を生まない家にそうそうお金を掛けてはいられません。
当面は今借りて住んでいる家に住ませてもらい、通いでやっていきます。
将来はログハウスをDIYで建てたいです。
現状忙農期には畑に通勤する7分間がおしいのです。
10mくらいのトレーラーハウスを畑に置いて夏場はそこで生活しようかとも考えています。 このトレーラーは将来ファームインとかファームレストランとか体験実習に来てもらった人の宿舎にも使えるから無駄な買い物にはならないと考えています。
そんなわけで就農に向けて「農地・機械・倉庫・家」全て何とか揃う段取りはつきました。
忘れちゃいけないのは資金です。
お金を有り余るほど持っている方は問題ないでしょうが、私はいろいろ考えた挙句自己資金には手を付けず、全て借金で購入しました、かなりの金額です。
2年間研修したことにより借金が出来る資格を持てますので、農業資金で借りれるものはとことん借りました、なんたって自己資金使うより借りた方が無茶苦茶得だったのです。
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